日比谷ステーション社労士事務所へのお問合せは電話03-5293-1775 日比谷ステーション社労士事務所へのお問合せは電話03-5293-1775
日比谷ステーション社労士事務所

ABCマート 労基法違反の疑いで書類送検

2015.07.03

全国に展開する靴専門チェーン「ABCマート」の一部店舗が違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局は7月2日、東京労働局過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」は、運営するエービーシー・マートと同社役員らを労働基準法違反容疑で書類送検しました。

 

「かとく」は、厚生労働省がいわゆる「ブラック企業」を取り締まるため、今年4月に東京労働局と大阪労働局に設置した組織で、ここでは過重労働に係る大規模事案、困難事案等に対応を専従で行っていますが、書類送検を行うのは今回が初めてです。

 

報道などによりますと、都内の池袋店と原宿店で従業員4人に対し月100時間前後の残業をさせたことが問題視されたとのことです。

運営会社のエービーシー・マートは、「このような事態に至ったことは誠に遺憾。関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメントしたとのことです。

 

「過重労働撲滅特別対策班」とは・・・

過重労働による健康被害の防止などの強化を目的とし、違法な長時間労働を行う事業所に対して監督指導を行うために、2015年4月1日に東京労働局と大阪労働局の2カ所に設置された組織です(通称:「かとく」)。 「かとく」に配属されたのは労働基準監督官(東京に7名、大阪に6名)で、全国に展開する大手企業の本社を対象に、労働時間の問題に絞って集中的に調査することで、指導・監督を強めるとともに、悪質なケースは、刑事事件として書類送検するなど取り締まります。